
江の島は行く価値がある?絵はがきには写らない現実
行く前に誰もが目にする写真は、いつも同じものです。相模湾から緑の丘が立ち上がり、長い橋がそこへと続き、白い塔が光を受けて輝いている。まるでのんびりした海辺の午後を約束しているように見えます。ところが実際にその橋を渡ってみると、肩がぶつかり合うほど混雑した参道商店街、どこまでも続く石段のふもとに立つ赤い鳥居、そして片道にしか動かないエスカレーターが待っています。
まず結論から言うと、行く価値はあります。がっかりしたという人たちのほとんどが、実は同じ「想定外」について語っているだけで、あらかじめそれを知っていれば、想定内の出来事に変わります。
一日かける価値はある?(訪れた人たちの声)
実際に江の島を訪れた海外からの旅行者の声を、RedditとTripAdvisorから集め、「行く価値はあったか」を尋ねてみました。結果は次の通りです。
がっかりしたという声は、決まって同じ物語を繰り返します。こぢんまりした海辺の散歩を想像していたら、実際には小さな山が待っていた、というものです。ある旅行者は「江の島の混雑にすっかり疲れ果ててしまい、鎌倉にはとうとう行けませんでした」と打ち明けています。その人によれば、島は「正午頃にはとても混雑していて身動きが取りにくかった」そうです。また別の人は、「健康上の注意」とだけ題したレビューで、もっと率直にこう書いています。「脚や膝、足首に問題がある人向けの場所ではありません…ひたすら痛くて、また痛くて、それが終わるまで続くだけです」
ところが、その同じ階段こそを、最も多くの人たちが「価値があった」と呼んでいます。この意見の分かれ方を最もよく表しているのが、「江の島に備えよ」とだけ題された投稿です。「息をのむほど美しくて、今回の旅のハイライトの一つでした。ただし注意して、階段が本当にたくさんあります。それでも個人的には十分価値があったと思います」。また、先に鎌倉を訪れてから江の島に来たという旅行者は、二つの場所を直接比較してこう振り返っています。「鎌倉は特にこれといった印象が残らず、正直物足りなさが残りました。一方の江の島は素晴らしくて、個人的には、じっくり時間をかけて丸一日過ごす価値があると思います」
地元とともに生きる人たちの本音
多くのガイドブックが決して見せてくれないのは、同じ島について日本人の訪問者がjalanや4travelのレビューでどう語っているか、ということです。そこには少し寛容な空気があります。というのも、多くの人にとって混雑はあらかじめ織り込み済みのコストだからです。
ここでは赤い部分が、海外からの訪問者の場合の半分以下にまで縮んでいます。その理由は、レビューの書き方そのものに表れています。日本人の訪問者は混雑を「衝撃」として語ることはほとんどなく、その代わりに対処法を語ります。夜明けに行く、雨の平日を選ぶ、帰りは船を使って階段を省く、といった具合です。日本の反対側からほぼ毎年この島まで足を運んでいるという北海道在住の訪問者は、率直にこう語っています。「毎年行っても飽きないですし、江の島の風景を見てるだけで心が癒されます。」もう少し辛口の声も、海外からの訪問者を不意打ちするのと同じ二つの事実をめぐっています。ある人は「通路もなかなか歩けないくらいのところもあり、なにしろ人が多かった。」と書き、島の先端まで往復したという別の人も同じくらいはっきりとこう述べています。「体力や足腰弱い方はあまりおすすめ致しません。」
二つのゲージを並べてみると、見落とされがちなポイントがはっきり見えてきます。江の島が美しいかどうかは、そもそも誰も疑っていません。問題は、島のどれほどの部分を自分の足で歩くことになるのか、そして楽に楽しむためにはどれくらい早く出発する必要があるのか、という点なのです。
知っておいてほしかったこと
橋は平らです。でも島はそうではありません。 江の島に渡ると、参道商店街は江の島神社に向かってまっすぐ上っていき、そこから先も道は島の先端まで上り下りを繰り返します。これこそ、初めて訪れる人が何よりも面食らう事実です。
エスカレーターは上りだけです。 1959年に日本初の屋外エスカレーターとして開業した江の島エスカーは、106メートルの区間で46メートルの高さを、約4分かけて上ります。料金は現在大人500円で、途中には海をテーマにした映像が流れる、光に包まれたトンネル区間もあります。運営者もはっきりと案内している通り、これは上り専用の乗り物で、下りは徒歩になります。外国人・日本人を問わず、一部の訪問者は「下りにも使えるはず」と思い込み、一度だけ痛い目を見て学ぶことになります。
島の先端にある洞窟は、本気で決断が必要な場所です。 庭園とシーキャンドル展望灯台を過ぎると、道は江の島の最先端にある岩屋へと下っていきます。ここには波が削り出した二つの洞窟があり、第一岩屋は奥行き152メートル、第二岩屋は56メートルで、中は自分で持つ蝋燭の明かりだけで照らされます。弘法大師と日蓮がともにここで修行したと伝えられ、1182年には武将・源頼朝が出陣前にこの洞窟で祈願したという言い伝えも残っています。入場料は大人500円。島の中でもっとも雰囲気のあるスポットですが、その分、余分に1時間ほど歩くことになり、快適な一日を少しハードなものに変えてしまいます。
喜ばれる形で、うまく楽しむために
- 早めに行くか、平日に行きましょう。 この一つの選択だけで、上の二つのゲージの差の多くが埋まります。「苦行だった」というレビューを書いた人の多くは週末の昼間に訪れており、「魅力的だった」という人の多くはそうではありませんでした。
- エスカーで上ったら、余力があるうちに帰り道を決めておきましょう。 帰りは階段を使うと決めておくか、島の先端から出ている観光船について現地で尋ねてみてください。ただし複数のレビューが「悪天候だと欠航になる」と触れているので、これはあくまでおまけの選択肢として考え、メインの計画にはしない方がよいでしょう。
- 岩屋に行くかどうかは、脚がまだ元気なうちに決めましょう。 神社までの参道ですでに疲れてしまった場合、岩屋までの往復こそが、快適な一日をくたくたな一日に変えてしまうポイントです。体力が残っていれば行ってみましょう。なければ、無理せずスキップして大丈夫です。
- 鎌倉のついでに済ませず、島だけで半日を用意しましょう。 多くの訪問者は鎌倉の前後にちょっと立ち寄るだけのつもりでいましたが、実際には島だけでもやることがたくさんあって驚いたと言っています。二つの街は江ノ電で短時間で結ばれているので、それぞれの場所にきちんとした半日を割り当てて、慌ただしさを減らすことができます。
- 旬の時期には生しらすを探してみましょう。 生しらす丼は参道商店街のあちこちで売られている名物で、二つのゲージのどちら側でも、好意的なレビューにはほぼ必ず登場します。漁獲量は季節や天候に左右されるため、気になる方は注文前に確認してみてください。
どれも、一枚の写真には収まりきらなかっただけの情報です。タイミングさえ合わせれば、想定していなかった小さな山は、あなたが本当に見に来た海の洞窟や夕日、そして生しらすのランチへと姿を変えてくれます。
東京近郊の短い旅で、他に何を組み込むべきか迷っていますか? まずは日本で本当に大切なことから読んでみてください。
出典
- 藤沢市観光協会、江の島エスカー: 日本初の屋外エスカレーター(1959年)としてのエスカーの公式説明。106メートルの区間で46メートル上ること、上り専用であること、帰りは階段を利用する必要があることを記載。
- 藤沢市観光協会、江の島岩屋: 二つの洞窟(152メートルと56メートル)の公式データ、弘法大師・日蓮の修行にまつわる伝承、1182年の源頼朝の祈願伝説、営業時間と入場料。
- 江の島シーキャンドル/サムエル・コッキング苑、公式チケット料金: 運営者サイトに掲載されている、エスカー、シーキャンドル展望灯台、セット券の現在の入場料金。
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