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Inuyama Castle's original wooden keep among cherry blossoms, with visitors on the wrap-around balcony at the top
日本の仕組み著者 Kei · 日本生まれ、日本育ち更新 9 分で読める

犬山城は行く価値ある? 「どの城にする?」で必ず選ばれる小さな天守

犬山は名古屋から北へ30分ほど。初めての日本旅行の定番ルートからは外れがちな場所にあって、その天守は「小さい」ことで知られています。そのため日程が足りなくなると、真っ先に削られがちな城でもあります。ところが「結局どの城を残すべきか」を旅行者たちが話し合っているスレッドを読むと、同じ名前が何度も出てきます。犬山と近くの清洲のどちらにするかと聞かれたある人の答えは、ひと言だけでした。「犬山、1000%。」

先に結論を書いておきます。犬山で迷うのは、城の良し悪しよりも、短い日程にこの小さな天守を入れるか、どちらの城にするか、階段を登れるか、というところです。最初の問いについては、訪れた人たちの意見はほぼ一致しています。あとは、行った人や地元の人が段取りを教えてくれます。

短い日程に入れる価値はある? 行った人の言葉から

実際に犬山城に登った海外の旅行者の声を、英語圏の旅行掲示板と台湾の旅行フォーラムから集め、「行く価値はあったか?」 というひとつの問いに絞って読みました。ほかの読者からの共感の多さで重みづけすると、結果は次のように分かれました。

行く価値あり:現存天守。迷ったらここが選ばれる
69%
場合による:城の選び方、滞在時間、階段のきつさ
20%
残念だった:小さい、または長い行列
11%
声の出どころ:犬山城を実際に訪れ、Redditと台湾の旅行フォーラムに感想を書いた海外の旅行者です。77件の声を、共感の多さで重みづけして集計しました。アンケート調査ではなく、実際の口コミを集めたものです。反応数が表示されていない声は1件として数えています。旅行掲示板ではまだ旅の計画中の人が多いため、満足した人より心配ごとを書く人の声のほうが目立ちやすくなります。「行く価値はあるか」を尋ねるスレッドには疑っている人がまず集まるため、こうした場では懐疑的な声が大きく響きやすくなります。

この割合で面白いのは、緑の中身です。緑が多いのは感動したからというより、みんなが同じ判断を繰り返しているからでした。犬山と周辺の再建天守で迷った旅行者は、現存しているという理由で犬山を選びます。「日本に残るごくわずかな『現存天守』のひとつだ」とある人は書いています。犬山と近くの岐阜城を天秤にかけた台湾の旅行者たちも同じ結論にたどり着いていて、岐阜城の天守はコンクリートの再建、犬山は当時のままの木造だと指摘する声がいくつもありました。

参考になるのは、真ん中の「場合による」に集まった声です。何度も出てくる不安は「登ること」で、これには二つの面があります。ある旅行者は、その両方を包み隠さず書いていました。「犬山城は親御さんにはきついと思う。天守までの道のりを歩くだけでも大変かもしれない……中に入ってからも、階段はとても急で狭い。ただ、城の下には犬山城下町があって」、平坦で店が並ぶ古い城下町だと続けています。はじめから階段を避ける計画を立てる人もいます。「階段があるので上まで登るのはやめるかもしれないけれど、それでも城下町自体は楽しみにしている」。赤い部分はごくわずかで、挙がっているのは、天守が小さいことと、休日に行列が長くなることがある点くらいです。混雑する時期に訪れた台湾の人は、最上階に着くまで小一時間並んだそうです。

生まれ育った人たちの本音

ここからは、ガイドブックには載らない話です。同じ小さな天守について、日本人が自分の口コミにどう書いているかを見ていきましょう。言葉はより温かく、実際に負担になる二つの点についても率直です。

大切にされている:登るだけの価値がある国宝
77%
場合による:混雑、急な階段
16%
つらかった点:小ささ、行列の長さ
7%
声の出どころ:犬山城を訪れた日本人の旅行者や地元の人が、じゃらんと4travelに書いた声です。156件を、共感の多さで重みづけして集計しました。アンケート調査ではなく、実際の口コミを集めたものです。反応数が表示されていない声は1件として数えています。これらはすでに訪問を決めた人たちのレビューなので、好意的な見方が自然と多めに出ます。

二つのゲージを並べてみると、面白い差が見えてきます。外国人のほうが少し迷いが強く、その迷いの中身はほとんど「どう予定に組み込むか」という段取りの問いです。その答えは、日本人の口コミの中にあります。うまくいった日と大変だった日の両方が、ひとつの口コミに書かれていることもあります。「激コミ ゴールデンウィーク中に行きました。入場するまで長蛇の列、入場したら城の中に入るまで行列、ようやく中に入れたと思ったら、最上階に行くまで行列です。階段が急なので、足の悪い方は大変かと思います。長時間並んだ後からの、お城の頂上から見た景色は格別でした。」 外国人が心配していたことは、この口コミに全部出てきます。その先の景色のことも書かれています。

こうした率直な声は、ありがたいものです。ある地元の城好きは、多くのガイドなら削ってしまいそうな一文を書いています。城としては「規模小さく」、狭くて急な階段を登った末に「それほど興味深いものでは無いと感じた」と。そういう声があるのも当然でしょう。一方で、同じ小ささと急な階段を挙げながら、逆の結論にたどり着く声のほうがずっと多く見つかりました。国宝五天守のうち「最も古くて、最も小さな天守です」と書いた人も、それをすべてほめ言葉として使っています。混雑にも両面があります。ゴールデンウィークには入口まで行列ができる城も、朝いちばんに行けば「朝は人はいないです」と、ほとんど人がいないそうです。

鳥居と瓦屋根の蔵が並ぶ、城下町の通り
丘の下に広がる平らな城下町。鳥居の先へ続く道は、登らない人も楽しめますPhoto by そらみみ / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons

登ってよかった、と言われる理由

数少ない「本物」のひとつです。 近代まで残った木造の現存天守はわずか12基しかなく、そのうち国宝に指定されているのはさらに5基だけです。犬山城はその5基のひとつで、伝承では1537年の築城とされ、その中でも最古とされることがよくあります。多くの声が「小さい」と言うのは、間違いではありません。初期の天守は、もともとそういう大きさでした。目の前にあるのは当時のままの木造の姿で、エレベーター付きの戦後コンクリート復元とは違います。

当時のままの階段を登って、廻縁に出られます。 階段が急で狭いのはもともとの造りだからで、その階段を登ること自体が楽しい体験です。最上階に着くと、ほかの城ではなかなかできないことができます。木造の廻縁(まわりえん)が最上階の外側をぐるりと囲んでいて、そこに実際に歩いて出られるんです。眼下では木曽川が丘のそばを曲がりくねって流れていて、儒学者の荻生徂徠はかつてこの景色を中国の白帝城になぞらえました。今も地元で犬山城が「白帝城」という別名で呼ばれているのは、そのためです。この眺めを「ここが一番よかった」と書く人は、口コミに決まって出てきます。

この城の来歴は、ガイドブックの説明より数奇です。 近代のほとんどの期間、犬山城は公有の財産ですらありませんでした。1891年の濃尾地震のあと、天守は成瀬家に譲り渡されます。それから2004年に、いま保存と公開を担っている財団へ引き継がれるまで、日本で最後まで個人が所有する城でした。これを知った日本人の多くも、同じように驚いています。小さな事実ひとつで、この場所の見え方ががらりと変わります。

木曽川越しに桜並木の小道から見た、木々に覆われた丘の上に立つ犬山城の現存木造天守
木曽川を見下ろす丘の上の天守。川沿いの桜並木から見上げた姿Photo by Bariston / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

喜ばれる過ごし方

ここまでの話は、そのまま無理のない短い計画にまとめられます。

  • 半日を確保して、時間帯を選びましょう。 朝は人が少なく、行列は休日の昼過ぎにかけて伸びていく傾向があります。いちばん混む週には入場人数を制限することもあるので、ピーク時の行列は休日の犬山城の「普通の姿」だと考えておくとよいでしょう。早く着けば、同じ天守がずっと落ち着いて見えます。
  • 登るかどうかを先に決めておきましょう。 急で狭い階段が膝やお子さんにきついなら、登らなくてもまったく問題ありません。下の城下町だけでも十分楽しめます。店や食べ物が並ぶ平坦な古い通りで、そこを歩いたこと自体をよい体験だったと書く人も多くいます。登らずに、その日を存分に楽しんで帰る人もたくさんいます。
  • 登るなら、廻縁を目指しましょう。 急な階段を登り切ると、廻縁に出て木曽川を眺められます。登る途中は焦らずにどうぞ。脚は疲れますが、最上階にはそれだけの価値があります。
  • 城をひとつしか選べないなら、旅行者が繰り返し選んでいるのがこの城です。 犬山と周辺の再建天守で迷う人たちは、何度でもここを選びます。当時のままの天守だからです。城下町と組み合わせれば、満足度の高い半日になります。もうひとつの枠は、より有名な城に譲ってあげればいいでしょう。

では、行く価値はあるのでしょうか。小さいし、階段は急だし、休日には待つことになるかもしれません。それでも、「どの城を残すか」という話になるたびに、どうしても削れないと言われるのがこの城です。当時のままの階段を登り、四百年前と変わらない廻縁に出て、川を見下ろせるからです。人の少ない朝に行き、慌てずに登る。それさえ心がけておけば十分です。


短い日程で、どこを優先するか迷っていたら、まずは日本で本当に大切なことから。

出典

WMJSは日本人が英語で書き、AIの力を借りて日本語にしています。日本人の目で確かめていますが、翻訳の癖が残っている文があるかもしれません。気になる一文があれば教えてください。一文で十分です。

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